低用量ピルや超低用量ピルを飲むときに、気をつけておきたいことを知っていますか?
ピルはとても安全なお薬ですが、生活習慣によって効果が弱まってしまったり、命にかかわる病気を引き起こしたりする可能性があります。
今回は、ピル服用中に注意したい生活習慣の飲酒と喫煙についてまとめました。
お酒は基本的にOK!注意点は?
いくつかのことに気をつければ、ピル服用中の飲酒は特に問題ありません。
①ピルとお酒を同時に飲まない
そもそも、ピルは水と一緒に飲む前提で作られています。水以外で飲むと、効果や吸収に影響が出る可能性があります。
これは、風邪薬や鎮痛剤などのお薬全般に言えることです。薬を飲むときは必ず、効果が保証されている水で飲むようにしましょう!
②お酒の飲み過ぎ
【ピルを飲み忘れる】
お酒を飲み過ぎて、ピルの服用を忘れないように注意しましょう。
【嘔吐や下痢をしてしまう】
お酒を飲みすぎて気持ち悪くなったり、お腹がゆるくなったりした経験がある人もいるかもしれません。ピルを飲んでから3時間以内に吐いたり、下痢をしたりすると、ピルの成分がきちんと吸収できず、十分な避妊効果を得られなくなる場合があります。
もし、ピルを服用して3時間以内に嘔吐や、水っぽい下痢をしてしまった場合は、すぐにもう1錠服用するようにしましょう。
タバコは血栓リスクが高まるため注意が必要
低用量ピルはとても安全性の高いお薬ですが、ごくまれに副作用として血栓症を引き起こすことがあります。
血栓症とは、血液の一部が固まって血の塊(血栓)となり、血管が詰まってしまう病気です。
血栓症は、できる場所によって重い後遺症が残ったり、突然死にいたることもあります。特に脳梗塞、心筋梗塞などは重篤な病気です。
タバコを吸っている人がピルを服用すると、血栓症のリスクが高まります。
どの年齢においてもタバコは血栓症リスクを高めるため、ピル服用中は禁煙することを強くおすすめします。
禁煙するには?
普段からタバコを吸っている場合は、禁煙するのは大変なことと感じる人も多いかもしれません。
禁煙外来など禁煙をサポートしてくれる場所もあるので、「自力で禁煙できるか不安...」という人はぜひ活用してみてください。
中用量ピル(生理日移動)やアフターピルは?
中用量ピルやアフターピルと、お酒・タバコの相性については下記を参考にしてください。
中用量ピルもアフターピルも、お酒を飲み過ぎて嘔吐などをするとお薬の効果が十分に得られない場合があります。また、頭痛や吐き気などお薬の副作用が出ている場合は、症状を悪化させる可能性もあるので、飲み過ぎには注意しましょう。
気になることは医師に相談しよう
ピルを検討していて、タバコやお酒などについて気になることがある場合は、医師に相談しましょう。スマルナアプリ内の医療相談室では、助産師・薬剤師が無料で相談を受け付けています。
なお、普段から喫煙していて、すでにピルを飲んでいるという人は、血栓症のリスクが高く危険です。できるだけ早く医師に相談してください。
まとめ
低用量ピル・超低用量ピルは、正しく服用すればとても安全で、生理痛の緩和などたくさんのメリットが得られるお薬です。
お酒やタバコを日々の息抜きに取り入れている人も多いと思います。ですが、ピル服用中は、ピルの効果を十分に得るためにも、生活習慣を見直してみてくださいね。