「PMSを改善したくて低用量ピルを飲んでいるのに、効果がない」
「低用量ピルを飲んでも、肌荒れが改善されない」
低用量ピルを飲み始めたのになかなか効果を実感できず、不安になる人もいるかもしれません。
そこで今回は、低用量ピルが効果を発揮するまでにかかる時間や、低用量ピルの効果が実感できないときの対処法について解説します。
低用量ピルの効果を感じられるのはいつ?
低用量ピルには、添付文書に書かれた効果のほかに、生理痛の緩和やPMS、ニキビの改善といった「副効用」がありますが、効果や副効用を実感するタイミングには個人差があります。
そのためスマルナでは、まずは3シート(3ヶ月)ほど飲み続けてみることをおすすめしています。
なぜ効果を感じるまでに時間がかかる場合があるかというと、低用量ピルを飲み始めると体内のホルモンバランスが一時的に変化するからです。加えて、飲み始めのホルモンバランスが変化しているタイミングでは、効果ではなく副作用を感じる人もいます。
効果を実感するタイミングは、体内のホルモンバランスが整ってから。それは、だいたい3シートほど低用量ピルを飲み続けたころになります。副作用も、ホルモンバランスが整うとおさまってくる症状が多いです。
ニキビや肌荒れの改善は3~6シート目で実感することも
低用量ピルには、ホルモンバランスの変化によってできたニキビを改善する効果が期待できます。
ニキビや肌荒れの改善を目的に低用量ピルを服用する場合は、3〜6シートを目安に続けてみましょう。6シート服用を継続すると、ニキビ治療に用いられる抗生物質と同等の効果を発揮したと報告されています。※
思春期ニキビや20代以降の生理前〜生理中にできる大人ニキビは、ホルモンバランスの変化が原因であることが多いです。ただし、ニキビの原因によっては、ピルの服用で改善できない場合があります。
なお、低用量ピルを飲み始めたばかりの方の中には、飲み始める前よりも肌の状態が悪いと感じる人がいるかもしれません。まれに低用量ピルの副作用として皮膚のブツブツや赤みがでることがあるためです。
服用を続けてホルモンバランスが整えば、ニキビの改善効果が期待できることが多いですが、もし症状が悪化する場合は低用量ピルの中止や変更について医師と相談してください。
参考:OC・LEPガイドライン2020年度版| 日本産科婦人科学会/日本女性医学学会
低用量ピルの効果を感じられないときの対処法
低用量ピルを飲み続けたけれど効果が実感できない場合は、医師に相談してみましょう。
低用量ピルにはさまざまな種類があり、別の種類に変更することで、効果が感じられるようになる可能性があります。
スマルナで取り扱っている低用量ピルには、次のような種類があります。
1相性ピル:実薬(21錠)に含まれるホルモン量が一定。
- マーベロン
- ファボワール(マーベロンのジェネリック医薬品)
3相性ピル:実薬(21錠)に含まれるホルモン量が三段階に分かれる。
- トリキュラー
- アンジュ
- ラベルフィーユ
なお、ラベルフィーユはトリキュラーのジェネリック薬品であり、特徴も同じです。
アンジュは、トリキュラーと成分・含有量が同じであり、お薬の特徴も同じです。
低用量ピルは、ひとつが効かなかったからすべての種類が効かないとは限りません。
ぜひ、医師に相談してみましょう。
なお、違う種類のピルを飲み始める場合は、1シートをすべて服用し終えたタイミングで新しいピルを飲み始めるようにしましょう。
※低用量ピルの服用は医師の指示に従ってください。
副作用がつらい場合は自己判断でやめず、医師に相談を
副作用がつらい場合は、我慢して飲み続けるのではなく、3ヶ月を待たずに医師へ相談しましょう。
低用量ピルは、基本的に「やめたい」と思うタイミングでいつでもやめることができますが、自己判断でやめることはおすすめできません。なぜなら、低用量ピルは中止して再開をすると血栓症のリスクが高まるためです。
また、生理のつらい症状を改善する目的などで服用している場合は、低用量ピルをやめたら元の状態に戻ってしまうことがあります。
気になる症状など、医師に不安な点を伝え、今後のことも考えた適切な対処法を教えてもらいましょう。低用量ピルの種類を変えたら副作用が改善される場合もあるので、種類を変更したい場合は医師に相談してみると良いでしょう。
低用量ピルの再開を繰り返す際にあるリスク
低用量ピルには、重大な副作用として血栓症があります。血栓症とは、血管を流れている血液が固まり、血管を詰まらせてしまう病気です。
低用量ピルの服用による血栓症は、服用開始後3ヶ月以内が最も多く、その後は減少します。低用量ピルを服用していない人に比べて、服用している人の発症リスクはわずかではありますが高くなります。
注意したいのは、低用量ピルの服用をやめてから再開する場合。1ヶ月以上の休薬の後に服用を再開した場合、血栓症の発症リスクは1ヶ月以内で最も高くなります。そのため、1ヶ月以上の休薬と再開を何度も繰り返すことは推奨されていません。
これらのリスクを踏まえて、低用量ピルをやめるかどうか、医師に相談して服薬指導を受けましょう。
まずはアプリの「しつもん」メニューで薬剤師・助産師に相談!
「低用量ピル効かないときは医師に相談」といっても、いきなり診察を受けに行くのに抵抗がある方もいることでしょう。
そんなときは、スマルナアプリの「しつもん」メニューから「スマルナ医療相談室」で、薬剤師・助産師に相談してみましょう。料金は無料です。
副作用がつらかったり、低用量ピルの効果が実感できず、服用をやめようか悩んでいたりする人は、まず相談室で不安に思っていることを話してみましょう。