避妊に失敗、もしくは避妊をしなかったセックスの後、妊娠の不安にかられて1人で焦ってしまうこともあるかもしれません。
そんな時、最終手段として頼れるのが「アフターピル」です。
でも、いざ飲もうとすると、薬の飲み方がよく分からない...ネットで調べても、何が本当か不安。
今回は、いざという時に正しくアフターピルを飲めるよう、アフターピルの飲み方について説明します。
アフターピルってどんなお薬?
アフターピルとは、避妊に失敗したときに服用する「緊急避妊薬」のことです。
コンドームが途中で外れてしまった、性暴力被害にあったなど、望まない妊娠を防ぐために使用されます。
効果は100%ではないものの、妊娠の恐れのある性行為があった時間から72時間以内に服用すれば約84%の避妊効果が期待できると言われています。
【低用量ピルとの違い】
緊急避妊薬として利用されるアフターピルの他に「低用量ピル」があります。
アフターピルとは異なり、毎日服用することで排卵を抑制し、アフターピルよりも高い避妊効果を得られます。
どこで買える?
日本でアフターピルを手に入れるには、必ず医師の処方が必要です。
近隣の病院を受診するか、オンライン診療を受診しましょう。
※通販サイトなどで売られている薬には、体に有害な成分が含まれていたり、きちんとした避妊効果が得られなかったりするので、必ず医師からの処方を受けましょう。
もちろん、スマルナでも取り扱っています。
アフターピルの飲み方
タイムリミットは72時間
アフターピルは、妊娠の可能性が高いセックスを行った72時間以内に飲みます。
セックスからの経過時間によって避妊効果が異なるので、できるだけ早く飲むことが大切です。
72時間を超えてからも120時間以内であれば一定の避妊効果があると言われていますので、そこで諦めてしまわずに飲むことをおすすめします。
副作用で吐いてしまったら?
アフターピルの副作用はすべての人に起きるわけではなく、症状の発現率が低いお薬ですが、主な副作用に吐き気があります。
飲んだ後2時間以内にお薬を吐いてしまった場合は、もう1錠飲む必要があります。
吐いてしまった時の対処法が気になる方は医師に聞いておくと安心です。
アフターピルの効果
経過時間ごとの避妊効果
アフターピルはセックスからの経過時間によって、避妊効果がグンと変わります。
時間ごとの避妊効果は、「24時間以内に飲むと95%・72時間以内で84%・120時間以内では63%」 と言われています。
だから、できるだけ早く飲むことがとっても大切なんです。
※どんなにすぐ飲めたとしても、避妊効果は100%ではありません。
避妊に成功したか確認するには?
避妊に成功したかどうかは、服用から3週間経過した時点で必ず妊娠検査薬で確認するようにしましょう。
アフターピル服用後、数日〜3週間くらいで避妊成功のサインとして「消退出血」と呼ばれる出血が起こることがあります。
ほとんどの方は生理予定日の1週間後以内、アフターピルを飲んだ約3週間以内に起こります。
ただ、出血があったとしても不正出血の場合も考えられるため、避妊に成功したかどうかを出血だけで判断することは難しいことも。妊娠検査薬での検査が重要です。
避妊成功がわかるまで不安な時間が続くかもしれませんが、なるべくリラックスして過ごすようにしましょう。
※アフターピルを服用すると一時的にホルモンバランスが大きく崩れます。そのため、お薬を飲んだ半分くらいの方は、消退出血の後の生理が、通常の生理予定日よりも1週間ほど遅れて来るようです。
「飲んでから」のセックスでは避妊効果なし!
アフターピルは、あくまで、避妊に失敗したセックスの「後」に飲むお薬です。
ここで注意したいのは、
「避妊しないって分かってるから事前に飲もう」
「アフターピルを飲んだからしばらく避妊しなくて大丈夫」といった行動です。
これは、どちらも避妊効果がありません!
お薬を飲んだ後は、次の生理や消退出血がくるまでセックスを控えるか、コンドームなど他の避妊法を行いましょう。
アフターピルを連続で飲むのはNG
アフターピルを飲むと、一時的にホルモンバランスが大きく崩れ、体への負担が大きくなってしまうので連続で飲むことは推奨されていません。
※嘔吐などによって何度も服用に失敗してしまった場合、処方してもらえるかどうかは医師の判断となります。
また、避妊成功を確認する前に連続で飲んでも、十分な避妊効果が得られない場合があるので注意が必要です!
焦って2錠以上飲んでも、避妊が100%できるわけではありません。
まとめ
アフターピルで避妊効果を得るためには、正しい服用方法と、服用後の過ごし方に気をつけることが大切です!
「スマルナ医療相談室」では、お薬の飲み方についても無料相談で詳しくお話を伺っています。
不安なときには、ぜひ一度相談してみてくださいね。