楽しみにしている旅行やイベントなどと生理(月経)の日が重なると、生理痛やその他の生理に伴う不調で思う存分楽しめないことも。
「大事な日には生理が重ならないようにしたい!」そう望む方も多いはず。
生理予定日はピルを使って移動することができます。
今回は、中用量ピルを正しく活用して、生理日をコントロールする飲み方について解説していきます。
生理日を移動できるピルとは?
ピルには超低用量ピルや低用量ピルなどさまざまな種類があります。
その中で、生理日を移動したい場合、よく使われるのが中用量ピルです。
1日1錠を1週間〜10日間飲み続けることで、生理日を移動させることができます。
中用量ピルの特徴
まず、ピルとは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2種類の女性ホルモンの成分が配合されているお薬です。
ピルは、そのホルモンの配合量の違いによって種類が分かれています。
それぞれのホルモンの配合量が少ない順に、超低用量ピル、低用量ピル、中用量ピル、アフターピル(緊急避妊薬)と呼ばれており、それぞれ使用目的も異なります。
避妊効果を得るためや生理関連のトラブルを改善する用途では、低用量ピルが利用されることが一般的です。
中用量ピルは、低用量ピルよりも卵胞ホルモン(エストロゲン)の量が多いお薬で、主にイベントや旅行などに生理予定日が重なる場合に、生理日を移動させるために使われます。
中用量ピルを服用することで、体内のホルモン量を「排卵後」の状態、つまり「生理前の状態」をキープすることで、飲み終わった数日後に生理が来る仕組みです。
また、緊急避妊を目的とするアフターピルとして用いられることもあります。
生理を遅らせたり、早めたりするメリット
生理を遅らせたり、早めたりするメリットとしては、旅行やデート、スポーツなどの予定に生理が重ならないようにすることで、生理に伴う不調を避けられることです。
なお、生理を移動した後は、だいたいは普段の生理周期と同じタイミングで生理が起こります。
生理をピルで遅らせる方法と早める方法
中用量ピルを服用して生理日を移動させる場合、遅らせる方法と早める方法の2つの方法があります。
ここでは、それぞれの服用の仕方、メリット・デメリットについてご紹介します。
遅らせる方法
- 服用開始時期:次回生理予定日の遅くても5日前 ※5日前よりも短くても生理が来る前であれば延長できる可能性はありますが、失敗(生理が来てしまう)することもあります。
- 服用方法:生理が来て欲しくない期間に1日1錠服用
- 生理が来るタイミング:服用中止してから2~3日後
メリット:正しい服用でほぼ確実に生理日移動ができる。生理開始予定日の5日前の服用で間に合う。
デメリット:移動させたい期間中はずっと服用が必要なので、副作用が出る可能性がある。
※原則として、服用方法は医師の指示に従ってください。
早める方法
- 服用開始時期:生理日移動をしたい日の直前の生理が開始してから5日目
- 服用方法:1日1錠服用、10日後に服用をストップ
- 生理が来るタイミング:服用ストップしてから2~3日後
メリット:生理を避けたい期間に薬を飲まなくていい。
デメリット:早めの服用が必要。生理周期によっては、月に2回生理が来ることもある。
※原則として、服用方法は医師の指示に従ってください。
ピルで生理日を移動する際の注意点
生理を移動することは多くのメリットがありますが、注意すべき点もあります。
ここでは、ピルを服用する際の注意点についてお伝えします。
副作用が起こるおそれがある
中用量ピルを服用している間は副作用が起こることがあります。
主な症状としては吐き気や頭痛、倦怠感、乳房痛などが挙げられます。
生理日を遅らせる場合、移動させたい期間中は毎日ピルを飲み続ける必要があるので、服用期間中に副作用の症状が出る可能性があるため、期間に余裕がある場合は、早める方法を選択するのがおすすめです。
吐き気や頭痛を感じた場合は、市販の吐き気止めや鎮痛剤などで対処することができますが、あまりにもひどい場合は服用を中止するようにしましょう。
医師による処方を受ける
中用量ピルは、医師の処方が必要なお薬です。
ピルはドラッグストアなどで市販されておらず、忙しくて病院に行けない、という方もいるのではないでしょうか。
だからといって、医師の処方がないWeb通販などで安易に購入してはいけません。
Web通販や個人輸入代行で売られているピルには、偽物や粗悪品が混じっていることもあり、効果が得られなかったり、身体に悪い影響を及ぼしたりといったリスクが伴います。
必ず産婦人科やオンライン診察で医師による処方を受けるようにしましょう。
生理を早める場合も遅らせたい場合も、移動させたい生理の1ヶ月前には受診することがおすすめです。
生理が規則的な方は、生理日を移動させたい生理の1回前の生理を遅らせることで、旅行などの予定の最中に薬を服用することなく、生理をずらすことができるのでおすすめです。
例:
5月20日が生理予定日。生理周期は28日の場合
4月の生理(23日が予定日)を10日ほどずらすことで、5月20日予定の生理も合わせて後ろにずらすことができます。
生理不順で生理予定日が分からない場合は、余裕を持って医師に相談しましょう。
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