みなさんは、自分の生理について「これって普通?」「放っておいても大丈夫?」と気になったことはありますか?
生理の症状は人それぞれですが、当たり前だと思って我慢している症状が、実は病気のサインの可能性があります。検査を受け、適切な治療を行うことで改善することがあります。
今回は、項目ごとのチェックを通して、自分の生理について知っていきましょう!
生理前の症状
まずは、生理前の症状からチェックしていきます。
生理前になると、ココロと身体に不調を感じる人が多いかも。これらの症状がひどい場合は、「PMS(月経前症候群)」と診断されることがあります。PMSの症状はたくさんの種類があり、現れる症状は人によってさまざまです。
※PMSが起こる原因は、さまざまな意見がありますが、今のところはっきりとわかっていません。
ココロの状態
ココロの状態を見ていきましょう。下記の中で、当てはまるものはありますか?
日常生活を送ることが困難なほど症状が強い場合には、「PMDD(月経前不快気分障害)」と診断されることがあります。PMDDの治療には、ピルや抗うつ薬、カウンセリングなどが有効です。
身体の状態
身体の状態で、当てはまるものはありますか?
これらの症状は、ピルや漢方薬などで症状が改善されることがあります。
他にも、PMSの対処法として、控えるべき飲み物や、ストレッチなどがあります。関連記事で詳しくまとめているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
生理中の症状
生理前だけでなく、生理中もさまざまな症状が現れることがあります。
下記の中で当てはまるものはありますか?
日常に支障があるほど症状が重い場合は「月経困難症」と診断されることがあります。月経困難症は、子宮内膜症や子宮筋腫など、子宮に何らかの病気が隠れている場合も。
月経困難症の治療法はさまざまです。生活習慣の改善、ピルや鎮痛剤の服用、IUS(ミレーナ)の装着などが挙げられます。
出血量
1回の生理で、実際どれくらいの出血量があるのかは、なかなかわかりにくいもの。ここでは、ナプキンの交換頻度などを目安に考えてみましょう。
この中で、正常なのは「ナプキンを2時間ごとに替える程度」のみです。 「多いときでもおりものシートで足りる程度」は過小月経、「ナプキンを2時間ごとに替えてももたない」「大きなレバーのような血の塊がある」などは過多月経と考えられます。
経血量は個人差がありますが、多すぎたり少なすぎたりするのはホルモンバランスの乱れが原因であったり、病気が隠れていたりする可能性もあります。
生理の長さ
生理の長さはどうでしょうか?当てはまるものを選んでみてください。
出血が続く正常な期間は、「3~7日間」です。 「2日以内」は過短月経、「8日以上」は過長月経といいます。過短月経の原因はホルモンの分泌異常など、過長月経はホルモンバランスの乱れや子宮の病気などが考えられます。
病気でない場合でも、過長月経のように長期間多量の出血が起こると、貧血になりやすくなるので注意が必要です。
病的な問題がなくても、生理期間に悩みがある場合は、ピルの服用で症状が改善されることがあります。「生理の長さを安定させたい」という場合は、ピルの服用を検討してみるのもおすすめです。
生理周期
生理前や生理中の症状で、思い当たるものはありましたか?
最後は、生理周期をチェックしていきます。あなたの生理周期は、下記のどれに当てはまりますか?
この中で、正常な生理周期は「25日以上38日以内」です。
その他は、「24日以内」が頻発月経、 「39日以上3ヵ月未満」が希発月経、「3ヵ月以上」が続発性無月経といいます。これらは、ストレスが原因になっていたり、子宮の病気や排卵障害などが隠れていたりする可能性があります。
まとめ
この記事が、自分の生理について知るきっかけになれば嬉しいです。
「生理前の不調をどうにかしたい」「出血量が異常かもしれない」など、少しでも気になることがある人は、早めの受診をおすすめします。
生活習慣の改善や、ピルや漢方薬など、適切な治療で症状が改善できることがあります。医師と相談しながら、あなたにとってベストな選択肢を探してみてくださいね。