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生理不順の治し方はある?生理周期が乱れる原因や対処法を紹介

「最近、生理周期が乱れてる気がする」

「生理が来る日数がバラバラなのって大丈夫?」

「生理不順って治るの?」

生理周期がいつも不規則だったり、大体同じ周期で来ていたのに、直近の数周期は乱れてしまったりと、生理不順にお悩みの方もいるかもしれません。

本記事では、生理不順の治し方はある?という疑問に、生理不順になってしまう原因から対処方法までわかりやすく回答しています。

生理周期の乱れが気になる方、生理周期を戻したいけれどどうしたらいいかわからない方は、ぜひ本記事を最後までお読み下さい。

生理不順とは

生理不順(月経不順)とは、25~38日周期で訪れる正常な生理周期に当てはまらない状態のことです。

生理周期は生理が始まった日を1日目とし、次の生理初日の前の日までを1周期として数えます。

卵胞期には、卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌され、子宮内膜を成長させたり、卵子を育てていきます。排卵期には、育った卵子が卵巣から出てくる「排卵」が起こります。その後、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が多くなる黄体期時期があり、妊娠に向けた準備が身体の中で行われます。

そして、妊娠しなかった場合、厚くなった子宮内膜が剥がれ落ち、血液と一緒に体外に排出されます。これが生理です。

正常な生理周期は25〜38日、その周期の変動が6日以内であれば正常といわれています。正常といわれる生理周期以外の周期で生理がきたり、毎回の生理周期が7日以上変動する場合は生理不順の可能性があります。

生理不順には周期が短いケースと長いケースがあり、次のように分類されます。

診断名

月経周期

頻発(ひんぱつ)月経

24日以内

希発(きはつ)月経

39日以上3か月以内

続発性無月経

妊娠以外の原因で3か月以上生理が止まっている状態

生理周期が乱れる原因

生理周期が乱れる原因として多いものは、過度なダイエットやストレス、不規則な生活によるホルモンバランスの乱れ、子宮や卵巣・甲状腺の病気などがあります。順に解説します。

ホルモンバランスの崩れ

正常な生理周期では、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2種類の女性ホルモンが互いにバランスを取りながら分泌されています。前の生理終了後から次の排卵日にかけては卵胞ホルモンが多くなり身体の中で排卵の準備をします。排卵が起こったあとは、黄体ホルモンの分泌が増えます。

しかし、過度なダイエットやストレスにさらされたり、不規則な生活を続けたりすると、女性ホルモンの分泌が乱れ生理が止まってしまうこともあるのです。

卵巣や甲状腺の病気

生理周期が乱れる原因になりうる病気には、以下のようなものがあります。

  • ・早発卵巣不全
  • ・黄体機能不全
  • ・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
  • ・下垂体腫瘍
  • ・甲状腺の機能不全

いずれの病気も卵巣や甲状腺が正常に働かなかったり、女性ホルモンの分泌がうまくできない状態になったりするため、生理不順がおきている可能性があります。

気になることがあれば早めに婦人科に受診を

生理不順の原因は多岐にわたります。いずれの場合も医師による適切な診断・治療を受けなければ、将来の健康に影響を与える可能性があります。生理不順が気になる方は早めに婦人科を受診しましょう。

生理不順の治し方はある?

生理不順を治すためには生理不順の原因を突き止め、改善する必要があります。

生活習慣の改善

十分な睡眠・適度な運動など規則正しい生活やバランスのよい食事は、生理不順を改善する効果が期待できます。無理なダイエットをしている場合、栄養不足になるだけでなく、女性ホルモンの乱れや、卵巣機能が低下し妊娠しにくくなるリスクも考えられます。

ストレスを解消する

女性の身体はとても繊細です。人間関係や勉強・仕事のストレスだけでなく、進学や就職・転職・引っ越しなど環境の些細な変化もストレスとして感じ、女性ホルモンが乱れ生理不順になるケースもあります。

低用量ピルを服用する

低用量ピルは高い避妊効果や月経困難症・PMSの改善効果なども期待できるお薬です。そのほかにも、生理周期を整える効果も期待できます。低用量ピルはホルモンの含まれている錠剤を連続して服用し、お薬をお休みする休薬、もしくはホルモンの含まれていない錠剤を服用する偽薬期間を過ごします。この休薬・偽薬期間に出血が起こります。

そのため、低用量ピルを服用すると決まったタイミングで出血が起こるようになります。

生理不順でお悩みの方はスマルナで相談しよう

生理不順の原因は生活習慣の乱れやストレス以外にも、病気が隠れていることもあります。気になるときは早めに医療機関を受診しましょう。

スマルナでは、365日いつでも医師や助産師、薬剤師に生理に関する悩みを無料で相談できます。オンライン上で医師の診察を受けられ、処方された薬は自宅まで郵送されるので忙しい方でも受診しやすいでしょう。少しでも気になることがある方は、お気軽にご相談ください。

参考資料

月経不順 女性の病気について 一般社団法人日本女性心身医学会

産婦人科 診療ガイドライン ―婦人科外来編2023

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