妊活を考え始めたとき、「低用量ピルはいつ頃やめればいい?」「中止後どのくらいで妊娠できるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
妊娠希望がある場合など、低用量ピルはやめたいと思ったタイミングでやめることができますが、具体的な中止時期については、体調や持病の有無などによって医師と相談しながら決めることが大切です。
この記事では、低用量ピル中止後の妊娠までの見通しや、知っておきたい注意点についてわかりやすく解説します。

妊娠希望がある場合に低用量ピルの服用はどうする?
低用量ピルは、毎日適切に服用することで高い避妊効果が得られるお薬です。
そのため、妊娠を希望して実際に妊活を始める場合には、低用量ピルの服用を中止する必要があります。
低用量ピルをやめるタイミングは?
低用量ピルは、妊娠希望がある場合などやめたいと思ったタイミングでやめることができます。
ただし、自己判断での中止はせず、必ず事前に医師への相談を行いましょう。
スマルナでは、現在飲んでいるシートの最後(28錠目)まですべて飲み切ってから中止することをおすすめしています。
排卵が再開するのはいつ?
個人差はありますが、低用量ピルの服用中止後は、3か月以内に約90%の方で排卵が再開すると報告されています。(参照:「OC・LEPガイドライン 2020年度版」)
排卵が起こると、妊娠が可能な状態になります。
妊娠の可能性がなく、服用中止から3か月以上経過しても生理が来ない場合は、婦人科を受診することをおすすめします。
やめてからどのぐらいで妊娠できる?
低用量ピルの中止後に妊娠までにかかる期間には個人差があり、年齢、体調、生理周期、持病の有無などによっても異なります。
中止後の最初の生理以降に妊娠する可能性もありますが、生理周期や体調が安定するまで時間がかかることもあります。
一般的には、妊活をはじめてから1年程度、35歳以上の方では半年ほど経過しても妊娠に至らない場合が、婦人科や産婦人科を受診するひとつの目安とされています。
一方で、妊活開始から1年未満であっても受診を控える必要はなく、体調や妊娠に関して気になる点がある場合には、早めに医師へ相談すると安心です。
妊娠希望によって低用量ピルをやめたあとの注意点
妊娠希望があり低用量ピルの服用を中止した場合は、以下のような点にご注意ください。
中止後の体調の変化に注意する
低用量ピルの服用を中止すると、ピルによって緩和されていた生理痛、PMS、ニキビなどの症状が再び現れる可能性もあります。
また、中止後はピルの効果がなくなり自身のホルモンバランスに戻っていくため、その月の体調やストレス、生活リズムの変化などにより、生理周期の乱れや不正出血が起こる可能性もあります。
服用中止後に体調の変化が大きいと感じたり、気になる症状がある場合には婦人科や産婦人科を受診し、医師に相談することをおすすめします。
基礎体温を記録する
基礎体温を記録しておくと、あとから振り返って排卵が起こった時期や排卵をしたこと、自身のホルモンバランスの変化など身体の状態を確認することができます。
基礎体温を測る際は、小数点以下2桁まで測定できる基礎体温計を使い、朝目覚めて体を動かす前に測りましょう。
起き上がったり動いたりすると体温が上がり、正しい体温が測れないため注意が必要です。
よくある質問
妊娠希望があるときに低用量ピルをやめるタイミング・やめ方は?
個人差はありますが、低用量ピルの服用中止後、多くの方は3か月以内に排卵が再開するとされています。そのため、妊活を始めたい時期から逆算して、3〜4か月前が中止時期のひとつの目安として考えることができます。
ただし、具体的な中止の時期については、自己判断での中止はせず必ず医師にご相談ください。
服用の必要がなくなった場合、通常スマルナでは、服用中のシートを28錠目まで飲み切ってから中止する方法をおすすめしています。
低用量ピルを服用すると将来妊娠しにくくなる?
低用量ピルを長期的に服用した場合でも、将来妊娠しにくくなることはありません。
低用量ピルには排卵を一時的に抑制する作用がありますが、服用をやめれば再び排卵が起こり、妊娠が可能な状態となります。
中止後に妊娠しにくいと感じるときはどうすればいい?
妊娠のしやすさには個人差があります。
低用量ピルの服用中止後は、ピルの効果はなくなり、自身のホルモンバランスへ変化していくため、まずは自身の身体の状態を把握することが大切な第一歩となります。
基礎体温の計測は、排卵の有無や生理周期のパターンを知るために役に立ちます。
また、以下のようなケースでは、婦人科や産婦人科への相談がおすすめです。
- 生理不順や持病がある
- 低用量ピルを中止後、妊娠の可能性がないのに3か月以上経過しても生理が来ない
- 妊活に関して不安なことがある
- 妊活開始から1年経っても妊娠しない(女性の年齢が35歳以上の場合は半年が目安)
まとめ
妊娠希望がある場合は、低用量ピルの服用を中止することで排卵が再開し、妊娠が可能な状態となります。
中止のタイミングや方法については、自己判断せずに医師にご相談ください。
低用量ピルの服用中止後の妊娠時期には個人差がありますが、妊娠しにくいと感じる場合は、妊活開始から1年経過時(35歳以上の女性の場合は半年)が受診を検討する目安となります。
しかしながら、この期間を待つ必要があるわけではなく、妊活に対する不安がある場合や、生理不順など気になる症状がみられる場合には、早い段階で医療機関へ相談することをおすすめします。
参考文献・資料
- 「OC・LEPガイドライン 2020年度版」日本産科婦人科学会/日本女性医学学会
- 「産婦人科診療ガイドライン ―婦人科外来編2023」日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会
- 「産婦人科診療ガイドライン ー産科編2023」日本産婦人科学会/日本産婦人科医会
- 「Q6.どのくらい妊娠しないと不妊症の検査を受けたらいいですか?また、どこに行けば不妊症の説明が受けられますか?|生殖医療Q&A」日本生殖医学会

