リベルサスは、メディカルダイエットで使われるお薬のひとつです。今回は、3つのポイントを中心にリベルサスのダイエット効果について解説します。
- リベルサスはどういう仕組みで効果を発揮するの?
- 具体的にどんなダイエット効果が期待できるの?
- リベルサスの効果が実感できないときは?
リベルサスとは?
リベルサスは、日本やアメリカで2型糖尿病の治療薬として承認を受けている飲み薬です。「セマグルチド」という有効成分が配合されており、1日1回の服用で効果が持続します。
リベルサスは、有効成分の量が異なる3種類の錠剤があります。包装されているシートの色(緑・赤・青)で、見分けることが可能です。
リベルサスの入手方法
リベルサスは市販薬ではないため、薬局やドラッグストアでは購入できません。服用する際は、クリニックやオンライン診療サービスで医師の処方を受ける必要があります。
リベルサスとピルは併用できる?
リベルサスとの併用は、ピルの種類と医師の判断によって異なります。
【低用量ピル・中用量ピルとリベルサスの併用】
低用量ピルや中用量ピルの添付文書では、併用にあたり注意が必要であると記載されています。
ただし、医師の判断によって併用できる場合もありますので、診察時に医師へご相談ください。
【アフターピルとリベルサスの併用】
アフターピルの添付文書では、併用にあたり注意が必要との記載はありません。一般的な用法用量の範囲内であればリベルサスとの併用が可能です。
スマルナでは、医師が診察にてお薬に関する不安や疑問に丁寧にお答えいたしますのでご安心ください。
リベルサスの効果が得られる仕組み
リベルサスは、「痩せるホルモン」ともいわれるGLP-1(ジーエルピーワン)に似た働きをするお薬です。GLP-1は私たちの身体にもともとあるホルモンのひとつで、食事でとった栄養が小腸に届くことで分泌されます。
GLP-1には血糖値を下げる「インスリン」の分泌を促し、血糖値を上げる「グルカゴン」を抑制して、高くなった血糖値を下げる働きがあります。
インスリンによって血液中のブドウ糖(血糖)が細胞に取り込まれると、血糖値が下がります。細胞に取り込まれたブドウ糖は、身体や脳を動かすエネルギー源として利用されます。
血糖値の上昇に応じた作用のほかにも、GLP-1には摂取した食べ物を胃から腸へ運ぶ運動を遅らせる作用などがあります。
リベルサスに期待できるダイエット効果
リベルサスに期待できるダイエット効果には、次の3つがあります。
- 血糖値の上昇を抑える
- 胃の動きをゆるやかにして、満腹感を維持する
- 脳に働いて食欲を抑える
また、リベルサスの有効成分であるセマグルチドは、体内にもともと存在するGLP-1よりも分解されにくく、より効果的に作用するといわれています。ひとつずつ詳しくみていきましょう。
①血糖値の上昇を抑える
血液中に余分なブドウ糖が貯まると、中性脂肪に変えられ、脂肪細胞に蓄えられてしまいます。そのため、血糖値が高い状態が続くと肥満の原因になる可能性があります。
リベルサスを服用すると、血糖値の上昇を抑えることが期待できます。
②胃の動きをゆるやかにして、満腹感を維持する
リベルサスには食べ物を胃から先へ押し出していく「ぜんどう運動」を抑える働きがあります。食べ物がゆっくり運ばれるため、満腹感が維持しやすくなるとされています。
③脳に働いて食欲を抑える
リベルサスには、脳細胞に働きかけて食欲を抑える作用があるといわれています。そのため、食事制限によるストレスを軽減できる可能性があります。
リベルサスを服用している間は食欲が抑えられるため、ダイエットが続けやすくなり、リバウンドしにくいと考えられています。
ただし、服用をやめたら食欲は服用前の状態に戻ってしまうので注意が必要です。
リベルサスの効果を実感できないときは
リベルサスを飲んでも効果を実感できないときは、服用方法やダイエットの基本になる食事や運動習慣を見直してみましょう。
ここでは、リベルサスの効果を実感できないときの5つの対処法を紹介します。
①正しく服用できているかを確認する
リベルサスは、1日の最初の飲食の前に1錠を服用します。起床時がおすすめです。
錠剤はお茶、コーヒー、服薬ゼリーなどではなく、水(約120mL以下)で服用してください。
リベルサスは、胃から有効成分を吸収することで効果を発揮するので空腹状態で服用することが大切です。
服用後に飲食したり、ほかのお薬を飲んだりする場合は、30分以上時間を空けるようにしましょう。
【リベルサスを服用した人の体験談】 |