リベルサスは、2型糖尿病の治療のためにつくられた飲み薬です。血糖値の上昇をゆるやかにしたり、食欲を抑えたりする効果が期待できるので、メディカルダイエットに使われることがあります。
リベルサスは、1日1回1錠の服用で効果が持続します。効果的にメディカルダイエットするために、リベルサスの正しい飲み方を知っておきましょう。
リベルサスの飲み方ポイント3つ
リベルサスは、もともと私たちの体内にあるホルモン「GLP-1」と似た働きを持つお薬です。
GLP-1は、血糖値を下げる作用や満腹感の維持、食欲を抑制する作用があることから「痩せるホルモン」とも呼ばれています。
リベルサスの有効成分には、胃の中に食べ物や飲み物があると吸収されないという特徴があります。そのため、リベルサスで効果的にダイエットするには、正しい飲み方で服用を続けることが大切です。
リベルサスの飲み方で押さえておきたい、3つのポイントを紹介します。
①空腹時(起床時)に服用する
リベルサスは、1日の最初の飲食前の空腹時に飲みましょう。起床時に飲むのがおすすめです。
毎朝必ず同じ時間に服用する必要はありません。胃の中が空っぽの状態で服用することが大切です。
②コップ約半分の水(約120ml以下)で服用する
リベルサスは、コップ約半分の水(約120mL以下)で服用しましょう。水の量が多すぎると有効成分があまり吸収されず、本来の効果が発揮されない可能性があります。
③服用後少なくとも30分は飲食禁止
リベルサスを服用した後の飲食やほかのお薬の服用は、少なくとも30分経ってからにしましょう。
【服用前に朝の過ごし方を振り返ろう】
リベルサスを服用する前に朝の過ごし方を振り返り、次の2点をイメージするのがおすすめです。
- 服用から食事まで30分以上空けられるか
- 服用後の30分をどんな風に過ごすか
服用後の30分間に何をして過ごすかをある程度決めておくと、無理なくリベルサスを飲み続けられるでしょう。メイクをする、朝食の用意をする、SNSをチェックをするといった感じで決めてみてはいかがでしょうか?
【リベルサスを服用した人の体験談】 |
リベルサスを飲むときの注意点
リベルサスを飲むときは、3つの注意点を守りましょう。
お薬を割ったり、砕いたり、噛んだりしない
リベルサスの効果を得るために、お薬は丸ごと飲み込んで飲みましょう。お薬を割ったり、砕いたり、噛んだりすると、有効成分の吸収に悪い影響をあたえる可能性があります。
コーヒー、お茶、服薬ゼリーなどで飲まない
リベルサスと飲食物(水を除く)を同時に飲むと、有効成分の吸収が低下するといわれています。そのため、コーヒーやお茶、服薬ゼリーといった、水以外のもので服用するのはNGです。
リベルサスは、必ず約120mL以下の水で飲みましょう。
お薬は服用の直前にシートから取り出すこと
リベルサスは、湿気や光の影響を受けやすいお薬なので、服用の直前に錠剤をシートから取り出して飲みましょう。湿気や光に長時間さらされると、リベルサス本来の効果が発揮できない可能性があります。
また、シートが破れてお薬がむき出しの状態になっていた場合は、シートに正しく入っている新しいお薬を服用してください。
リベルサスの飲み方に関するよくある質問
「飲み忘れたときはどうする?」「朝食を食べない人の服用は?」など、リベルサスの飲み方に関する、よくある質問にお答えします。
昼に起床した場合も服用していいですか?
リベルサスは空腹の状態で飲むことが大切なので、服用時間が多少変わっても構いません。そのため、昼に起床した場合も服用して問題ないでしょう。
水や朝食をとってしまったら気づいたときに服用してもいい?
リベルサスの服用前に飲食をしてしまった場合は、その日は服用しないようにしましょう。次の日の起床時(1日の最初の飲食前)に服用を再開し、1回分のお薬を飲みます。
リベルサスを飲み忘れたらどうすればいいですか?
リベルサスを飲み忘れた場合、その日はお薬を飲まないでください。次の日の起床時(1日の最初の飲食前)に1回分のお薬を服用しましょう。2回分のお薬を一度に飲まないようご注意ください。
なお、医師の指示がある場合は、そちらを優先してください。
朝食を食べないのですが服用していいですか?
リベルサスは空腹の状態で飲むお薬なので、朝食を食べずに服用しても効果に影響は出にくいと考えられます。しかし、副作用のリスクを考えると、服用から30分以上経ってから朝食をとることが望ましいです。
食事が不規則な人や食事が十分に摂れていない人は、リベルサスによる低血糖(副作用)のリスクが高くなるとされています。
低血糖では、次のような症状があらわれます。
- 倦怠感、疲れやすくなる
- 空腹感
- 冷や汗、動悸、めまい
- 頭痛
- 吐き気
- 手足のふるえ
など