アンジュ®28錠
を服用される患者さまへ

アンジュを適正にお使いいただくための情報をお届けいたします。

はじめにお読みください

この薬を服用中に身体の異常に気づいた場合には、すみやかに医師または薬剤師に相談・報告してください。

効能・効果

効能・効果に関する使用上の注意

避妊効果は必ずしも100%とはいえません(のみ忘れを含めた一般的な使用における失敗率は7%と報告されています)が、正しく服用した場合その効果は高いとされています。

用法・用量

アンジュ®28錠

初めてこの薬を服用する場合は、月経が始まった日から服用します。
28日間を1周期として、薬剤シートの番号にしたがって 「1」から順に 「28」まで毎日1錠ずつ28日間服用してください。
のみ忘れをなくすためには、毎日ほぼ一定の時刻(たとえば就寝前)に服用するよう習慣づけてください。

用法・用量に関する使用上の注意

※服用開始日が月経第1日目から遅れた場合、最初の1週間は他の避妊法を併用してください。
※通常、21日間服用後、赤色の錠剤( 「22」~ 「28」)を服用している間に月経がありますが、最後の赤色の錠剤 「28」まで服用してください。28番目の錠剤(赤色錠)を服用後、月経が終わった方も、まだ続いている方も、翌日から続けて新しい薬剤シートの 「1」から服用してください。

成分・錠剤の色調

アンジュ®28錠は赤褐色錠、白色錠、黄色錠、赤色錠の4種類の錠剤からなり、赤褐色錠6錠、白色錠5錠、黄色錠10錠及び赤色錠7錠の計28錠が1シートに収められています。

色調・錠形
錠数
主 薬 含 量
レボノルゲストレル
エチニルエストラジオール
表面
識別コード
(シートに記載)
赤褐色糖衣錠(6錠)
錠数
6錠
0.050 mg
0.030 mg
TZ
341
白色糖衣錠(5錠)
錠数
5錠
0.075 mg
0.040 mg
TZ
341
黄色糖衣錠(10錠)
錠数
10錠
0.125 mg
0.030 mg
TZ
341
赤色糖衣錠(7錠)
錠数
7錠
0mg
0mg
TZ
341

服用前の注意点

喫煙について

経口避妊薬服用中の喫煙は、静脈血栓症、肺塞栓症、心筋梗塞、脳卒中などの副作用の危険性を高めると報告されています。
この危険性は年齢(35歳以上)および喫煙量(1日15本以上)により増加するといわれています。したがって、35歳以上の方でこの薬を服用する場合は、禁煙することが必要です。

次の方は
服用してはいけません。

  • 以前経口避妊薬を服用して過敏症をおこしたことのある方
  • 乳癌、子宮内膜癌、子宮頸癌およびその疑いのある方
  • 原因不明の性器出血のある方
  • 血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患にかかっている方、またはこれらの病気にかかったことのある方
  • 35歳以上で1日15本以上たばこを吸う方
  • 閃輝暗点、星型閃光などの前兆がみられる片頭痛のある方
  • 肺高血圧症または心房細動のある心臓弁膜症の方、亜急性細菌性心内膜炎にかかったことがある心臓弁膜症の方
  • 血管病変のある糖尿病にかかっている方(糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症など)
  • 血栓性素因のある方
  • 抗リン脂質抗体症候群の方
  • 4週間以内に手術を予定している方、手術後2週間以内の方、産後4週間以内の方、および長期間安静状態の方
  • 重症の肝障害のある方
  • 肝腫瘍のある方
  • 脂質代謝異常のある方
  • 高血圧のある方(軽度の高血圧の方を除く)
  • 耳硬化症の方
  • 妊娠中に黄疸、持続的なかゆみまたは妊娠ヘルペスの症状があらわれたことのある方
  • 妊婦または妊娠している可能性のある方
  • 授乳中の方
  • 現在身長が伸びている方

次の方は、処方を受ける前に医師に相談してください。
また、処方を受けた後でも心配になったときは医師または薬剤師に相談してください。

  • 40歳以上の方
  • 子宮に筋腫のある方
  • 過去に乳癌と診断された方
  • 乳癌の家族歴(家族に乳癌になった方がいる)または乳房にしこりのある方
  • たばこを吸う方
  • 肥満の方
  • 血栓症の家族歴のある方(家族に血栓症にかかったことがある方がいる)
  • 前兆のない片頭痛の方
  • 心臓弁膜症の方
  • 軽度の高血圧のある方(妊娠中に高血圧が認められた方も含む)
  • 糖尿病またはその疑いのある方
  • ポルフィリン症の方
  • 肝障害のある方
  • 心臓の病気、腎臓の病気にかかっている方、またはこれらの病気にかかったことのある方
  • てんかんのある方
  • テタニーのある方
  • 医師の治療を受けている方

医師の治療を受けている方の
服用について

この薬には併用を注意すべき薬があります。
服用中の注意点 参照)
他の薬を使用している場合や、新たに使用する場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。

授乳期の服用について

授乳中の方は、この薬を服用することはできません。
母乳中に経口避妊薬の成分が検出されることが報告されています。
また、経口避妊薬は母乳の量・質を低下させることがありますので、授乳期間中はこの薬を服用せず、他の避妊法を使用してください。

服用中の注意点

副作用について

この薬はのみ始めだけでなく、のんでいる間はいつでも血栓症(手足・肺・心臓・脳・網膜などの血管内に血のかたまりが詰まる病気)になる可能性があり、生命に関わることがあります。

※血栓症について、次のことを医師から十分理解できるまで説明を受けてください。

次のような症状があらわれた場合にはのむのをやめてすぐに救急医療機関を受診してください。
  • 手足 : 足の突然の痛み・腫れ、脱力・まひ
  • 胸 : 突然の息切れ、押しつぶされるような痛み
  • 頭 : 激しい頭痛
  • 口 : 舌のもつれ・しゃべりにくい
  • 目 : 突然の視力障害  など
次のような場合には、症状が軽くてものむのをやめてただちに受診してください。
  • 血栓症が疑われる症状があらわれた場合 足の痛み・腫れ・しびれ・発赤・ほてり、頭痛、吐き気・嘔吐など
  • 体が動かせない状態になった場合、著しく血圧が上がった場合、脱水の状態になった場合など

※長時間同じ姿勢でいたり、水分が不足したりすると血栓症が起こりやすくなります。適度に体を動かしたり、こまめに水分をとるようにしましょう。

血栓症を疑って他の病院を受診する時には、この薬を飲んでいることを伝えてください。なお、経口避妊薬の服用をやめた場合には、他の避妊法を使用してください。

服用を開始して1~2周期の間は軽度の吐き気、乳房の張りなどを生じることがあります。
また、周期の途中で軽度の出血を生じることがあります。

※いずれも通常は服用中に消失しますが、心配な場合や、その他にも身体に何か異常を感じたときは、医師または薬剤師に相談・報告してください。

服用中に手術を受ける場合

服用中にやむを得ず手術が必要となった場合には、血栓症の予防について配慮する必要がありますので、手術を担当する医師に、経口避妊薬を服用中であることを忘れずに伝えてください(あらかじめ手術の予定がわかっている場合にも伝えてください)。

定期的な検診

外国での疫学調査の結果、血栓症や乳癌、子宮頸癌の発生する可能性が高くなるとの報告があります。安全に服用するためには検診がとても大切です。
この薬を服用する場合には、問診と検診(血圧測定、臨床検査、乳房・腹部の検査)を6カ月ごとに、婦人科検査を1年に1回以上、子宮頸癌検診を1年に1回受けるようにしてください。
また、糖尿病またはその疑いのある人は、医師に相談し定期的に血糖値などの検査を受けるようにしてください。

乳癌の自己検診

乳癌を早期発見するためには自己検診が大切です。検査方法は医師の指導をあおぐか、「解説編」などを参考にしてください。
乳房のしこりなどに気がついた場合は医師に相談してください。

正しい服用方法

のみ忘れにより妊娠する可能性が高くなります。指示された服用方法を守ることが大切です。

のみ忘れた場合
(赤色錠を除く)

のみ忘れが1日の場合

気づいた時点でのみ忘れた1錠を直ちに服用し、さらにその日の分も通常どおりに服用してください。すなわち、その日は2錠服用することになります。

2日以上連続してのみ忘れた場合

服用を中止し、次の月経を待って新しいシートで再び服用を開始してください。なお、この場合は妊娠する可能性が高くなるので、その周期は他の避妊法を使用してください。

月経が来ない場合

月経が1周期来ないときでも、次の周期は通常どおり服用を続け、医師に相談してください。2周期続けて月経が来なかったり、説明どおりに服用せずに月経が来ないときは、妊娠の可能性もありますので、直ちに医師の診察を受けてください。妊娠中の服用に関する安全性は確立されていないので、妊娠していないことがはっきりするまでこの薬の服用を中止し、他の避妊法を使用してください。

下痢あるいは嘔吐が続く場合

激しい下痢または嘔吐が続く場合はこの薬の成分が吸収されにくくなり、妊娠する可能性が高くなりますので、他の避妊法を併用し、医師または薬剤師に相談・報告してください。

他の薬などを使用する場合

経口避妊薬には併用してはいけない薬や、併用を注意すべき薬があります。そのため経口避妊薬を服用する前から次のような薬を使用している場合、または経口避妊薬を服用しているときに他の薬を使用する場合は、必ず医師または薬剤師に相談して下さい。

併用を注意すべき薬

※ただし、塗り薬、目薬などは必要ありません。

  • 副腎皮質ホルモン薬(プレドニゾロンなど)
  • 抗うつ薬(イミプラミンなど)
  • 抗パーキンソン薬(セレギリン塩酸塩)
  • 免疫抑制薬(シクロスポリン)
  • 消化性潰瘍治療薬(オメプラゾール)
  • 気管支拡張薬(テオフィリン)
  • 筋緊張緩和薬(チザニジン塩酸塩)
  • 抗結核薬(リファンピシン)
  • 抗てんかん薬(バルビツール酸系製剤:フェノバルビタールなど、ヒダントイン系製剤:フェニトインナトリウムなど、カルバマゼピン、トピラマート、ラモトリギン)
  • 肺高血圧症治療薬(ボセンタン)
  • 過眠症治療薬(モダフィニル)
  • テトラサイクリン系抗生物質(テトラサイクリンなど)
  • ペニシリン系抗生物質(アンピシリンなど)
  • 抗真菌薬(テルビナフィン塩酸塩、フルコナゾール、ボリコナゾール)
  • 性腺刺激ホルモン放出ホルモン(ブセレリン酢酸塩などGn-RH誘導体)
  • 血糖降下薬(インスリン製剤:インスリンなど、スルフォニル尿素系製剤:グリベンクラミド、グリクラジド、スルフォンアミド系製剤:グリブゾール、ビグアナイド系製剤:メトホルミン塩酸塩、ブホルミン塩酸塩など)
  • 疼痛治療薬(モルヒネ)
  • 消炎鎮痛薬(サリチル酸)
  • 抗ウイルス薬(テラプレビル)
  • HIV感染症治療薬(リトナビル、ダルナビル、ロピナビル・リトナビル配合剤、ネビラピンなど)
  • 解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン)

経口避妊薬を服用する前から次の食品を摂取している場合、または経口避妊薬を服用しているときに次の食品を摂取する場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。

セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品

※セイヨウオトギリソウ
ヨーロッパおよびアジアが原産のオトギリソウ科の多年草で山野に自生。
エキスはドイツでは抗うつ薬として使用され、日本では、健康補助食品として販売されています。

臨床検査を受ける場合

ある種の血液検査値は経口避妊薬に影響されることがありますので、臨床検査を受けるときは医師に経口避妊薬を服用している旨を申し出てください。

妊娠を希望する場合

経口避妊薬の服用を中止すれば妊娠は可能ですが、月経周期が回復するまで避妊することが望まれます。経口避妊薬で長期間避妊を続けた場合は、月経が回復するまでには少し時間がかかることがありますが、その場合でも通常は3~4カ月で回復します。なお、3~4カ月経過しても正常な月経が回復しない場合には医師に相談してください。

血栓症、癌に関する疫学調査

  • 外国の疫学調査の結果、経口避妊薬を服用している女性の静脈血栓症のリスクは、服用していない女性に比し3.25~4.0倍高くなるとの報告があります。また、そのリスクは、経口避妊薬を服用し始めた最初の1年間に最も高くなるとの報告があります。〔非服用者での血栓症の発症率は10万人あたり年間5人程度(外国)とされています。〕さらに、初めて経口避妊薬の服用を開始したときだけでなく、経口避妊薬の服用を4週間以上中断した後に服用を再開したときや、4週間以上中断した後に別の経口避妊薬に切り替えた時にも静脈血栓症のリスクが上昇し、そのリスクは服用開始後3カ月間が特に高いという外国の報告があります。
  • 外国の疫学調査の結果、経口避妊薬の服用により乳癌および子宮頸癌になる可能性が高くなるとの報告があります(乳癌:1.24倍、子宮頸癌:1.3 ~2.1 倍)。乳癌の発症率は、10万人あたり34人(患者調査)と推定され、経口避妊薬服用により10万人あたり42.2人に増えることを意味します。また、子宮頸癌の発症率は、10万人あたり10人(患者調査)と推定され、経口避妊薬服用により10万人あたり13~21人に増えることを意味します。
  • 外国で経口避妊薬を2年以上服用した場合、良性肝腫瘍が10万人あたり3.4人発生するとの報告があります。また腫瘍の破裂により腹腔内出血をおこす可能性があります。一方、悪性肝腫瘍(肝癌)の発生率は極めて低く、100万人あたり1人に満たないとの報告があります。

その他

コンタクトレンズを着用している場合に、異和感を感じたときは医師または薬剤師に相談・報告してください。

保管上および取扱い上の注意

保管上および取扱い上の注意

  • 小児の手の届かない所に保管してください。
  • 直射日光を避け、なるべく湿気のない涼しい所に保管してください。

錠剤の取り出し方

錠剤の入っているシートの凸部を指先で強く押して裏面のアルミ箔を破り、取り出して服用してください。
(誤ってそのままのみ込んだりすると食道粘膜に突き刺さるなど思わぬ事故につながります。)