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ピルの市販薬がないのはなぜ?正しい購入方法と注意したいこと

現在の日本では、ピルは医療用医薬品に該当するため、購入する際には医師の診察・処方が必要です。薬局など市販では売られていません。

医師の診察・処方は行わず購入できるインターネット上のサイトでは、海外からの個人輸入などで仕入れているお薬を販売しています。安く購入できる場合もありますが、品質が担保されていません。
低用量ピルやアフターピルの中身がもし偽薬や粗悪品であったら、避妊などの効果は全く得られません。
以下の厚生労働省による注意喚起なども参考にしてください。

参考:厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」

安全に、そして迅速にピルを入手するにはどうしたらいいのでしょうか。
今回はピルの正しい入手方法や、注意すべき点についてご紹介します。

市販のピルはあるの?

ドラッグストアなどでピルが購入できたら、便利だと感じる方もいるのではないでしょうか。
しかし現状では、ピルは薬局などには売られていません。

ピルを購入するには医師の処方が必要

ピルには、超低用量ピル・低用量ピル・中用量ピル・アフターピル(緊急避妊薬、いわゆるモーニングアフターピル)と種類がありますが、どのピルも医療用医薬品に該当し、医師の診察・処方が必要です。

アフターピル(緊急避妊薬)のOTC化(市販化)は検討段階

避妊に失敗した性行為後、できるだけ早く服用することで高い避妊効果が得られるアフターピル(緊急避妊薬)は、現在のところOTC化が検討されています。
OTCとは「Over The Counter」の各単語の頭文字を取ったもので、薬局などで「カウンター越しに購入できる医薬品」という意味です。

OTC化されることで、病院が休みだったり、病院に行く時間がすぐに取れなかったりする場合でも、アフターピルを入手できる環境が整います。
アフターピルを入手しやすくすることで避妊の成功率を上げ、予期しない妊娠の減少を期待できると考えられています。
欧米やアジア諸国などの90か国以上では既にOTC化されていますが、日本では下記のような市販化に対する懸念の意見があり、実現が遅れている状況です。

悪用のリスク

OTC化により販売が安易化されることで、悪用や乱用のリスクがある。

薬剤師が説明する体制の整備

薬剤師が販売する場合には、女性の生殖や避妊に関する専門的知識を身につけてもらうための研修を確立する必要がある。

アフターピルに関する正しい知識不足

性教育の遅れによりアフターピルに関する正しい知識が不足していることや、避妊の成功・失敗の判断などが服用者本人のみでは難しいため。

参考:厚生労働省「要望された成分のスイッチ OTC 化の妥当性に係る検討会議結果について」

上記のアフターピルOTC化への反対意見を読んで、どうもしっくりこない方も多いかと思います。それは当事者である若い世代の女性たちの意見が不在のままで、この議論がなされている事も一因かと思います。
日本でもより多くの女性がこの問題を知ることで、これからの世代の女性たちにとって少しずつ社会が良い方向へ変わるといいですね。

ピルを購入する方法

現在の日本では、どの種類のピルでも購入するには医師の診察・処方が必要です。
必ず病院に行かなければならないとなると「面倒だな」と感じる人もいるのではないでしょうか?

最近では、自宅にいながらオンライン診察を活用するという方法もあります。
ここでは、ピルを入手するための診察・処方を受ける手順と、個人輸入を避けるべき理由を解説します。

病院で医師の診察を受ける:対面診療

対面診療とは病院を受診して、ピルを処方してもらう方法です。
実際に産婦人科に足を運び、「対面診療」を行います。ピルの服用にあたり、身体に問題がないかなども必要に応じて検査してもらうことができるため、非常に安心な方法です。

アフターピルの場合には、その場ですぐに薬を飲むことができるというメリットもあります。

厚生労働省のWebサイトでは、アフターピルが必要な際に対面診療が可能な産婦人科医療機関の一覧が公開されています。
いざという時に焦らないよう、自宅の近くの病院を見つけておくと安心ですね。

参考:厚生労働省「緊急避妊に係る取組について」

電話やオンラインで医師の診察を受ける:オンライン診察

オンライン診察とは、Webやアプリなどを通じてオンライン上で医師の診察を受け、ピルを処方してもらう方法です。
電話やチャットで医師とコミュニケーションをとる「オンライン診察」は、自分の都合の良いタイミング・場所で受診できるので、病院に行く時間がない方におすすめです。

なお、処方されたピルの受け取り方は2種類あります。

  • 配送で自宅に届く
  • 処方箋が自宅に郵送され、お薬は薬局で受け取る

お薬の受け取り方はそれぞれのサービスによって異なりますので、確認してみてくださいね。

アフターピルの場合は、性交後72時間以内の服用が望ましいため、そのタイムリミットが近い場合は「対面診療」を勧められることもあります。

また、20歳を過ぎた女性でセックスの経験がある方は、2年に1回は子宮頸がん検診を受けましょう。これは子宮頸がんは他のがんと違って、発症年齢が若いがんだからです。
オンライン診察では子宮頸がん検診は行えませんので、2年に1回は病院を受診して子宮頸がん検診を受けるようにしましょう。

個人輸入(通販)での購入は避ける

どの種類のピルも、Web上で検索すると個人輸入のサイトや通販サイトで売られていることがあります。

比較的安価に購入できる場合もありますが、個人輸入や通販サイトで販売されているピルは粗悪品や偽物が紛れている場合があります。
低用量ピルやアフターピルの中身がもし偽薬や粗悪品であったら、避妊などの効果は全く得られません。
また、医師の診察・処方を受けずに個人輸入などで購入したお薬で、もし服用後にひどい副作用が出た場合でも「医薬品副作用被害救済制度」を利用することができません。
※医薬品副作用被害救済制度…医薬品を正しく服用し健康被害が出た場合、その救済を目的として医療費などが支給される制度

以下の厚生労働省による注意喚起なども参考にしてください。
参考:厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」

お薬の効果をきちんと得るためにも、自分の健康のためにも、ピルは医師による診察・処方を受けるようにしましょう。

オンライン診察でピルを購入できる「スマルナ」

オンライン診察では、Webやアプリ上でビデオ通話やテキストチャットを用い、診察の予約から医師による診察、お薬の処方や決済までを行います。

今回はオンライン診察サービスである「スマルナ」の特徴やピルの購入の仕方についてご紹介します。

「スマルナ」の特徴

「スマルナ」では、医師によるオンライン診察・ピルの処方を行っています。
ご自身がアプリ上で指名した医師の診察を受けることができ、自分に合ったピルを提案・処方してもらえます。

問診は24時間受け付けているので、忙しくてなかなか病院に行けない人でも場所や時間を問わずに、好きなタイミングで受診が可能です。
超低用量ピル・低用量ピル・中用量ピル・アフターピルを取り扱っており、使用目的のご相談をいただければ、医師があなたに合ったピルを提案します。具体的には、月経痛などの生理に伴うトラブル、普段からの避妊、生理日の移動、避妊の失敗に伴う緊急避妊などです。

また、国内で承認されているピルのみを取り扱っているので、安心してご利用いただけます。

お薬の処方は1か月分や3か月分のピルを処方する「短期処方プラン」と、定期的にピルを届ける「定期便プラン」があり、処方されたピルは最短で翌日には指定された住所に届きます。

ピルが届くまでの流れ

診察は下記のような流れで進みます。

  1. 「スマルナ 」アプリをダウンロード
  2. 本人確認書類の提出などのユーザー設定
  3. 問診票の入力
  4. 医師によるオンライン診察・薬の処方
  5. 診察費やお薬代の決済
  6. 自宅に薬が届く

18時までの決済完了で当日発送いたします。
※北海道、沖縄、離島など一部の地域は翌々日以降のお届け予定となります。
※配送業者の状況により最短でお届けが出来ない場合がございます。

アフターピル(緊急避妊薬)は配送にかかる時間を考慮し、基本的には妊娠の可能性があるセックスの後から48時間以内の方が対象となります。
到着したお薬を開封しない限り、外装だけではピルとわからないようになっているので、ご家族などにも知られずに安心してサービスをご利用いただけます。

無料相談サービスも提供

医師の診察を受ける前に、まずは気軽に相談したいという方に向けて「スマルナ医療相談室」を提供しています。
ピルについての服用方法などの疑問や副作用についての不安や、生理・避妊などのお悩みを無料で相談できます。相談にお応えするのは専門知識がある薬剤師・助産師です。

安心してピルの服用を始め、そして続けることができるサポートが充実しています。
気になる方は、こちらからアプリをダウンロードしてみてくださいね。

ピルは医師に処方してもらおう

ピルは受診にかかる時間や費用の面などを考えると、安く簡単に手に入れたいと思ってしまいますが、医師による診察・処方がない通販サイトで購入してしまうのは思わぬ危険性があります。

期待した効果が得られなかったり、身体に害がある成分が混入しているる可能性もあります。自身の体を守るためにも、医師の診察を受けた上でピルを処方してもらいましょう。

お気軽にご質問ください

スマルナのサービスについて、何か不安な点やご質問がある場合は、お気軽にご相談ください。
お薬についてはアプリ内「質問」にある、スマルナ医療相談室にて助産師・薬剤師に無料でご相談いただけます。
スマルナ内ご相談先をまとめましたので、下記ボタンよりご確認ください。

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