インフルエンザ予防のお薬について
Q抗インフルエンザ薬の予防投与し続けることはできますか?
抗インフルエンザ薬の予防投与は服用中にのみ予防効果を発揮するものです。長期的に予防する場合はインフルエンザ予防接種を受けることを推奨しています。
Q抗インフルエンザ薬を予防投与で服用すべきタイミングを教えてください
【オセルタミビルカプセル75mg(タミフルジェネリック)・イナビル吸入粉末剤20mg】インフルエンザ患者に接触後2日(48時間)以内に服用してください。【リレンザ】インフルエンザ患者に接触後1.5日(36時間)以内に服用してください。※感染リスクが高くなるご予定がある場合は、事前に受診いただくことをおすすめします。
Q抗インフルエンザ薬の予防投与は保険適用になりますか?
抗インフルエンザ薬の予防投与は自由診療となり保険適用になりません。
Q抗インフルエンザ薬の予防投与はどのようなときに行うべきですか?
インフルエンザを発症している患者様と同居している場合、試験やお仕事、結婚式などの大切なイベントが控えている場合に使用します。また、お薬の添付文書上における予防投与は、「インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族または共同生活者である下記の者を対象」としています。高齢者(65歳以上)慢性呼吸器疾患または慢性心疾患患者代謝性疾患患者(糖尿病等)腎機能障害患者添付文書上にないご対象者への予防投与については、万が一重篤な副作用が出た場合、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外になる可能性があります。
Qインフルエンザ予防接種(ワクチン)と抗インフルエンザ薬の違いは何ですか?
インフルエンザ予防接種は長期間にわたりインフルエンザの発病、重症化を予防するものです。一方で抗インフルエンザ薬の予防投与は服用している間のみ予防効果が持続します。また、インフルエンザの予防の基本はワクチン接種であり、抗インフルエンザ薬の予防使用はワクチンに置き換わるものではありません。発症予防効果は抗インフルエンザ薬の予防投与の方が高いですが、ワクチン接種は長期的な予防効果や重症化リスクの低減といった効果があります。
Qインフルエンザ予防とは何ですか?
インフルエンザ感染前に、抗インフルエンザ薬を服用することで体内のインフルエンザウイルスの増殖が抑えられ、発症しないか、発症したとしても重症化せずに済むようにすることです。

