「自分の生理痛は普通なの?それとも、重いほうなの?」「生理痛がつらいけど、我慢するしかないのかな」とお悩みではありませんか?生理痛の重さには個人差があります。しかし、他人と比べることが難しいため、自分の生理痛がどれくらい重いのかを客観的に判断するのは簡単ではありません。
そこで今回は、自分の生理痛がどれくらい重いのかを判断するのに役立つ「生理痛の重さレベル診断」を紹介します。なぜ生理痛が重くなるのか、どうすれば生理痛を軽くできるのかなどについても解説しているので参考にご覧ください。
生理痛の重さレベル診断
まずは、自分の生理痛がどれくらい重いのかを把握していきましょう。ここでは、生理痛の重さレベルを「低」「中」「高」の3つに分けた場合の、それぞれの症状の目安について紹介します。
今、自分が生理痛をどのように感じているかを基準に当てはめてみてください。
※今回の診断内容は、あくまで目安として掲載しています。どのレベルであっても、気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
生理痛の重さレベル:低
- 日常生活にほとんど支障がない
- 腹痛や腰痛がない、または軽い
- 痛みが気にならず、鎮痛薬が必要ない
上記に該当する方の生理痛の重さレベルは「低」と考えられます。
日常生活に影響するほど痛みが出ることはなく、鎮痛薬を服用する必要がありません。生理がきてもいつも通り過ごすことができます。
生理痛の重さレベル:中
- 鎮痛薬を服用することがあり、鎮痛薬で痛みが治まる
- 生理のときにだけ、腹痛や腰痛などの症状が出ることがある
このような方は「中」であると考えられます。
毎回ではありませんが、寝込む程度の症状が出ることがあります。鎮痛薬を服用すれば痛みが落ち着くことが多いでしょう。
生理痛の重さレベル:高
- 生理のたびに毎回鎮痛薬を服用している
- 生理のときは鎮痛薬が必需品で、飲んでも効かないこともある
- 痛みが強く、日常生活に支障が出る
- 生理痛で寝込むことがある
このような方は、生理痛の重さレベルが「高」と考えられます。
鎮痛薬を毎回のように服用しなければ生理期間を過ごすことができません。痛みの程度によっては、鎮痛薬を服用しても効かないことがあります。
生理痛が起きるメカニズム
そもそもなぜ生理痛は起こるのでしょうか。
生理周期の中で、子宮の中では妊娠の準備が行われます。子宮内膜が厚くなり、受精卵が着床しやすくなるように準備をします。しかし、妊娠しなかった場合、子宮内膜は剥がれて体の外に排出されます。これが生理です。
生理痛は、子宮内膜が剥がれ落ちるときに分泌されるプロスタグランジンの影響によって起こります。プロスタグランジンには子宮を収縮させる働きがあります。この子宮が収縮するときに痛みを生じることがあるのです。
分泌されるプロスタグランジンの量には個人差があり、生理痛の有無も、痛みの程度(生理痛の重さ)も人それぞれ異なります。また、同じ人でも、毎回の生理が同じ痛みの程度(生理痛の重さ)であるとは限りません。
生理痛が重くなる原因
生理痛が重くなる原因には、主に次の3つがあります。
機能性月経困難症
生理中に感じる痛みなどの症状が、日常生活に出てしまう場合、月経困難症の可能性があります。生理痛のほか、お腹の張り、吐き気や食欲不振などの症状が出ることがあります。
機能性月経困難症とは、特に原因となる病気がないにもかかわらず生理痛などの症状が出るものです。機能性月経困難症は初めての生理から2〜3年後の思春期に多くみられます。
原因はさまざまですが、ストレスや、生理への嫌悪感なども痛みの原因となることがあります。
器質性月経困難症
器質性月経困難症とは、何らかの病気が原因でひどい生理痛などの症状が現れます。原因となる病気はさまざまですが、子宮筋腫や子宮内膜症などが挙げられます。
子宮筋腫は、子宮を構成している筋肉(平滑筋:へいかつきん)にできる良性の腫瘍のことです。30歳以上の女性の20~30%でみられます。
子宮内膜症とは、子宮以外の場所に子宮内膜や子宮内膜に似た組織が発生して発育する病気です。子宮内膜症の患者のうち、約90%で生理痛がみられます。
血行不良やストレス
血行不良やストレスも生理痛が重くなる原因です。長時間の座位などで血流が悪くなって痛みが強く出ることがあります。
ストレスも血流を悪くする原因の一つです。自律神経のバランスが崩れることで血流が悪くなり、生理痛が強くなることがあります。
婦人科へ受診すべき生理痛の目安
生理痛は、生理がある女性の多くが経験します。生理痛が重くなると、仕事や学校生活に影響が出たり、日常生活に支障を来したりします。次のような症状がある方は、早めの受診をおすすめします。
- 痛みが強く、寝込むことがある
- 鎮痛薬を服用しても効かない
- 生理のたびに鎮痛薬が必要
- 生理の出血量(経血量)が増えてきた
- 生理のときにレバーのような血の塊が出る(出血量が多いサイン)
また、生理を繰り返すうちに痛みが増強しているケースも注意が必要です。
ただ、生理痛の痛みの程度によらず、気になる症状がある場合は、婦人科を受診することが大切です。「みんなも痛い思いをしているから大丈夫」「みんなより私はひどくない」と我慢していると、病気を見逃してしまう可能性があります。
生理痛は治療できる?
生理痛は、婦人科を受診し原因を把握することで治療法を検討することができます。痛みをすぐに軽減したい場合は、市販の鎮痛薬を服用して様子をみることもできますが、鎮痛薬を服用しても良くならないときや、生理のたびに鎮痛薬が必要なときは婦人科を受診しましょう。
生理痛をやわらげる治療には、低用量ピルや漢方、黄体ホルモン剤、子宮内避妊具などがあります。
低用量ピルや黄体ホルモン剤を服用すると、子宮内膜の増殖が抑えられるため、痛みの原因であるプロスタグランジンの分泌を抑え、生理痛の改善効果が期待できます。
症状に合わせ、医師と相談しながら治療方法を決めていきます。
不安なことはスマルナで相談しよう
生理痛が重い方のなかには、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気がある方もいます。病気を見逃さないようにするためにも、生理痛が重い場合は早めに婦人科を受診しましょう。
病気がない場合でも、人によっては生理痛が重くなることがあります。治療を受けることで生理痛を緩和できるため、放置せず医師に診てもらうようにしてください。
スマルナでは、生理痛の改善効果が期待できる低用量ピルの処方を行っています。専用アプリから365日いつでも相談できるので、忙しい方や婦人科に抵抗がある方も、まずはスマルナでご相談ください。
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参考資料