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危険日・安全日っていつ?計算方法は?安全日は本当に安全なのかを解説します

「危険日」「安全日」という言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?「安全日」と聞くと、「避妊無しで性行為セックスしても大丈夫かも」と思う人もいるかもしれません。でもこれは、大きな誤解です!

今回は、妊娠の危険日・安全日はいつ頃なのかと、その計算方法、っていつ?そもそも安全日は本当に安全?といった疑問について解説していきます。

危険日・安全日とは?どうやって計算する?

避妊を希望する人において、妊娠の可能性が高いと考えられている時期のことを「危険日」と呼ぶことがあります。一方で、妊娠の可能性が低いと考えられている時期は「安全日」と呼ばれることがあります。

結論から言うと、「危険日」と呼ばれる日が計算からわかっても、「確実にこの日が危険日だ」と言い切ることは難しいです。「安全日」も同様です。

まずは、どのような日が危険日と呼ばれているのか、3つの計算・予測方法をお伝えします。

生理周期・生理予定日から危険日を計算する

おおまかには排卵日の5日前~23日後あたりです。

排卵日前後は「受精」しやすいと考えられるタイミングです。妊娠は、女性の卵子と男性の精子が、卵管という場所で出会って受精することから始まります。

精子の女性体内での寿命は約72時間、卵子は排卵から約24時間と言われています。

また、排卵は、次の生理が始まる日の約2週間前に起こるといわれています。生理周期を把握していて次の生理開始予定日がわかる方は、そこから上記の日数に当てはめて計算してみると、「危険日」に該当すると考えられる日がわかるようになります。

ただ、排卵日は必ずしも予定日通りに来るとは限りません。前後にずれる可能性がありますので、「危険日」を100%当てることは難しいでしょう。

基礎体温の変化から危険日を予測する

生理周期では、妊娠に向けたさまざまな変化が起きており、体温もわずかながら変化が現れます。上記は生理周期を28日とした際の基礎体温の変化の一例です。

基礎体温が低温期から高温期に移った際には、その2~3日の間に排卵が起きていると考えられます。ただ、低温期から高温期に移ったタイミングが結果としてわかりますが、その前にも妊娠しやすい時期がありますので、あらかじめ予測をしておくのは難しいでしょう。

なお、基礎体温の計測は、朝起きてから身体を動かさずに寝たままの状態で、基礎体温計を用いて検温します。

h3 排卵日を予測する検査薬で予測する

排卵日前はホルモンの分泌量が変化します。尿からそのホルモン量を測定することができる検査薬が薬局などで販売されています。具体的に排卵のタイミングや有無を予測する調べることができますが、排卵日付近で継続して検査する必要があります。

安全日は「存在しない」!

妊娠は卵子と精子が出会い、受精することで起こるため、排卵日前後の期間を避けた日であれば妊娠しないのでは?と思う人もいるかもしれません。

しかし先にも触れた通り、排卵日がずれたり、精子の寿命が72時間よりも長かったりすることも起こり得ます。そのため、どの日も妊娠の可能性があると考えられるのです。

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妊娠の仕組み

そもそも妊娠はどのようにして起こるのでしょうか。図の5つのステップを解説します。

  1. 腟内に射精する
  2. 卵巣から卵子が出る(排卵)
  3. 卵子と精子が出会う(受精)
  4. 受精卵が子宮に入る
  5. 受精卵が子宮にくっつく(着床)

まとめ

排卵日を予測することはとても難しく、「この日なら絶対に妊娠しない!」という日はありません。

今すぐ妊娠を希望していない場合は、危険日・安全日かどうかにかかわらず、どの時期でも必ず避妊を行いましょう。

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