アフターピルとは、避妊に失敗したときに服用する「緊急避妊薬」のことです。
「コンドームが途中で外れてしまった」「性暴力被害にあった」などの際に、予期せぬ妊娠を防ぐために使用されます。
効果は100%ではないものの、妊娠の恐れのある性行為(セックス)があった時間から72時間以内に服用すれば約84%の避妊効果が期待できます。
セックスからの時間が経てば経つほど、避妊の効果は下がってしまいますので、できるだけ早く服用することが大切です。
基本的に72時間以内の服用が望ましいとされますが、72時間を超えてからも120時間以内であれば一定の避妊効果はあるので、そこで諦めてしまわずに服用することをおすすめします。
アフターピルは、服用後5日前後排卵を抑え、排卵のタイミングを遅らせます。
精子の寿命は約3日なので、排卵が抑制されている期間に精子が受精能力を失うことで妊娠を回避する仕組みです。
なお、服用したあとの性交には、妊娠の予防効果がありません。排卵を遅らせる作用により、服用後に妊娠しやすいタイミングが訪れることがあります。
服用後は避妊成功が確認できるまで性交を控えるか、確実な避妊法を使用してください。