「ピルの服用と体重増加に因果関係はない」ということが研究で分かっています。
つまり、「ピルを飲む=太る」ということはありません。
ピルには2つの女性ホルモンが含まれています。
そのうちの1つである黄体ホルモンには、むくんだり食欲を増加させたりする作用があります。これは生理前と同じ現象です。
ピルを飲み始めると体内のホルモンバランスが変化するため、一時的にむくんだり食欲が増したりする可能性があります。
ですが、低用量ピルに含まれるホルモン量は少ないので、飲み続けていくと体内のホルモンバランスが整い、いつもの状態に戻っていきます。
また、ピルに含まれるもう1つの女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)にも水分を溜めやすくする作用があるので、体に余分な水分が溜まり、むくみやすくなります。そのため、体重はあまり増えていなくても「太ったかな?」と感じてしまうことがあります。
しかし、これも一時的なもの。ピルを3か月ほど飲み続けると治っていきます。
また、ホルモン成分の直接作用ではないですが、ピルで生理痛やPMSが軽くなり、体調が改善することで食欲が増える人もいます。