低用量ピルの副作用で一番多い症状は不正出血で、服用者の約20%が経験するといわれています。これは飲み始めの一時的なものであることが多く、1~3か月ほど飲み続けることで次第におさまっていきます。
飲み始めの不正出血の場合、基本的には服用を継続して様子をみているうちに改善が期待できます。ただし、気を付けなければならない不正出血の原因は、子宮頸がんという子宮の出口のがんです。
このがんは発症年齢が若く、20代から40代で発症する方が多くいます。発症したら比較的早期でも子宮の摘出が必要になり、それでも20~30%の方はがんが転移して亡くなります。
このがんは性交渉によるウイルス感染が原因なので、性交渉の経験がある方で20歳を過ぎている方は、少なくとも2年に1回は子宮頸がん検診を受けることが推奨されています。
もし子宮頸がん検診を受診していなければ、まずは子宮頸がん検診を受けるようにしましょう。繰り返しになりますが、不正出血がなくても2年に1回の子宮頸がん検診を受けましょう。
子宮頸がんのワクチン(HPVワクチン)を接種していれば、子宮頸がんの発症率を激減させることができます。
もしきちんと子宮頸がん検診を受けている方であれば、ピルの内服時に不正出血があってもあまり気にする必要がありません。ただし、子宮のポリープなどから出血している事もあるので、基本的には医師に相談することをおすすめします。
なお、休薬期間中に起こる出血は不正出血ではなく「消退出血」と呼ばれるものです。不正出血など、望まないタイミングでの出血を予防するために意図的に生じさせてている出血であり、全く心配する必要はありません。